【トランスリンクニュース12】
米国特許出願及び登録動向 2017年版
今年も米国IFI Claims Patent Service社より2017年の米国特許登録件数ランキングが発表された。それによると、表1に示すように、その上位10社にランクインした日本企業はキヤノン1社(3位)のみであったのに対し、韓国企業は3社(サムソン電子、サムソンディスプレイ、LG電子)がランクインしている。同社の分析によれば、依然として中国企業の伸び率は高く、登録件数は11240件でまだ全体の3.5%でしかないが、その伸び率は前年比28%であった。
また、上位にはIBM、インテル、クワルコム、インテル、マイクロソフトなどの通信情報系の企業が名を連ね、ランク外でもApple(11位)、Amazon(13位)などが高い伸び率で追っている。日本企業では、トヨタやデンソーのような自動車関連企業が健闘し、前年比トヨタ36%、デンソー23%のように高い伸び率を示しているのが注目される。
表2は、米国における日本、韓国、中国からの特許の出願件数とその登録件数の推移を表したものである。この表から明らかなように、日本からの出願件数及び登録件数ともにほぼ横ばいであるのに対し、韓国はこれまで出願件数及び登録件数ともに順調に伸ばしてきたが、2016年には出願件数が落ちてきている。一方、中国は出願件数及び登録件数ともに急激な伸び率を示している。この傾向はしばらく続きそうだ。
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